「紙の本と電子書籍どっちがいいか?」
「電子書籍のメリットとデメリットは?」
この疑問って案外多く、私もかなり迷ったものです。
なにせ現在って、紙と電子書籍の過渡期だと思うんですよね。


というわけで今回は、電子書籍のメリットとデメリットを紙の本と比較してみました。
「これから漫画や本を集めるなら、紙の実物と電子書籍のどっちがいいか」を迷っている方は、ぜひ参考としてみてください。
電子書籍のメリット(紙の本のデメリット)
まずは電子書籍のメリットですが、これはそのまま紙の本のデメリットにも繋がります。
- 省スペース
- 大量に持ち運べる
- 外出先で読める
- 暗くても読める
- 手が汚れない
- サイズ変更ができる
- 検索できる
- 劣化しない
- 無料&割引セールがある
- ネットで買って即読める
ざざざっと10個のメリットを挙げてみました。
こうして見ると、意外にも電子書籍のメリットって大きいですね。
省スペースで持ち運べる
電子書籍のメリットとして特に大きいのが、端末にデータとして放り込めるという点で、省スペースかつ持ち運びの利便性に優れるという点です。
紙の本のデメリットとして、保管場所に困るというのが大きいんですよね。
コレクションとしての見映えはいいのですが、その数が膨大になると本が部屋を占拠してしまいます。
引っ越しの時なんてそりゃもう……。
やっぱり持ち運びが簡単というのは便利で、外出先で気軽に読めることにも繋がります。
タブレットひとつで空き時間のお供にも最高です。
手が汚れない
個人的には手が汚れないというのはかなり嬉しいことです。(ちょっと潔癖気味)
漫画単行本だとそこまで汚れないのですが、ジャンプやヤンマガのような雑誌系だとどうしてもインクで指が黒くなっちゃうんですよね。
その汚れが電子書籍では全くありません。
サイズ変更&検索できる
電子書籍はデータという特性上、サイズ変更と検索機能が付いていることがあります。
漫画だと文字検索機能はあまり付いていないので、小説や実用書でしかほぼ機能しませんが、サイズ変更は便利です。
パソコンの全画面に拡大すれば、単行本サイズよりも大きくなるので、読みやすくなることは間違いありません。
劣化しない
紙の本のデメリットとして、どんどんと劣化することが挙げられます。
どれだけ気を使ってもヨレやスレが出てきちゃいますし、折れや破れなんて作ってしまったらがっかりですよね。
何かをこぼして染みや汚れができてしまうと軽めの絶望感です。
電子書籍ではその管理面が全くいらないので、完璧主義者のコレクターほど電子書籍が向いているかもしれませんね。
無料&割引セールがある
電子書籍では割引セールが開催されていることが多いです。
半額や70%セールなんてこともありますし、なんなら無料で丸ごと読めることすらあるんですよね。
紙の本だと新品はセール販売することが禁止されていますし、紙の本の原価というものがあるので、こういった大幅割引(ポイント還元)というのはデータ原価の安い電子書籍ならではのメリットです。
お金の問題というのは大きく、こういったお得度が電子書籍普及を加速させている要因でもあるでしょう。
ネットで買って即読める
電子書籍はネットで購入してその場ですぐに読めます。
紙の本だと外出して買いに行くか、ネット通販で届くまで待つというタイムラグが出てしまいますからね。
「読みたくなった時に手間無しですぐに読める」
というのは電子書籍の大きなメリットです。
検索で一発という探しやすさもありますし、買いやすさは紙の本よりも電子書籍に軍配が上がります。
電子書籍のデメリット(紙の本のメリット)
ではでは、電子書籍のデメリットも見てみましょう。
これは紙の本のメリットということにもなります。
- 読んでる感が少ない
- パラパラとめくれない
- 記憶に残りにくい
- 大きさと厚さが掴めない
- アンダーラインを引ける
- 目が疲れる
- 電源がなくなると読めない
- 貸し借りできない
- 中古本を買えない売れない
- おまけが無い
デメリット10個としてこんな感じになりました。
「実物が無い」
というところに要約されますが、メリットと比べるとデメリットは少し弱いかもしれませんね。
電子書籍はメリットの方が大きいということにもなりそうですが、それぞれもちょっと見てみましょう。
読んでる感が少ない
電子書籍のデメリットとしてよく挙げられるのが、「読んでる感じがしない」という面です。
ページをパラパラとめくれませんし、大きさや厚さの感覚が掴めないのがマイナス点となります。
この触感が無いというのは、記憶に残りにくいということにも繋がり、読後の満足感が低めになるのがデメリットでしょう。
なんとなく、読書の重みが薄れちゃうんですよね。
ページの端を折れる&アンダーラインを引ける
実物の本があると、ページの端を折ったりアンダーラインを引いて、ポイントポイントをチェックすることができます。
電子書籍でもしおりを挟めるのですが、この把握のしやすさは実物には敵いません。
まあ、ページ折りもアンダーライン引きも漫画にはほぼ使わないんですけどね。
実用書や教材に関しては、実物の本の方が使いやすい面が大きいでしょう。
目が疲れる&電源ありき
電子書籍はどうしても目が疲れちゃうんですよね。
個人的にはこれは割とマイナス点に感じます。
充電が無いと見れなくなってしまいますし、気軽さという面では紙の本が上です。
本の貸し借りができない
実物が無いことから、電子書籍は貸し借りができません。
本の貸し借りって、お金の面だけではなく、交友関係においては割とプラス面が大きいんですよね。
貸し借りができない=趣味の共有がしにくい
ということにも繋がり、少し味気ないものとなるのが残念な点です。
中古本を売買できない
紙の本だと中古本が存在し、これを売買できます。
中古本だとお得に購入できますし、読み終わった本は売ってお金にすることもできるんですよね。
電子書籍はデータなので、これが無理なのが残念な点です。
おまけが無い
紙の本には限定特典でおまけ付きというパターンも増えてきましたが、電子書籍だとおまけを付けることができません。
限定ストーリーなんかの特典は付けることができるんですけどね。
ポストカードやメダルなんかの実物のおまけが欲しければ紙の本を選びましょう。
電子書籍と紙の本どっちがいい?
電子書籍のメリットとデメリットで紙の本と比較してきましたが、結論としては「どっちがいいのか?」というところですよね。
これは、「人それぞれ」となってしまいますが、個人的には電子書籍のメリットが大きくなってきたと感じます。
- 本をたくさん読む
- 本が汚れるのが嫌
- お得にすぐに新作を読みたい
本をものすごくたくさん集めるなら、省スペースで持ち運びの効く電子書籍がおすすめです。
汚れない劣化しないという点も嬉しいですね。
電子書籍は新作の割引セールも多いですし、その場ですぐに読めるメリットも大きいです。
この辺りを重視するなら電子書籍を選ぶのがいいでしょう。
紙の本がおすすめの人
逆に、電子書籍よりも紙の本がおすすめの場合もあります。
- 読んでる手応えが欲しい
- 友人と貸し借りをしたい
- 限定本やおまけが好き
やっぱり手に持って本を読むという感覚はいいもので、これを重視するなら紙の本がいいでしょう。
本を交友関係の一環とする場合もですね。
限定本やおまけも実物の本ならではという面があるので、好きな作品は実物を購入して、他の本は電子書籍データでというのもいいかもしれませんね。
電子書籍と紙の本のメリットデメリットまとめ
電子書籍と紙の本のメリットデメリットを比較してみました。
トータル的には、省スペースですぐにどこでも使える電子書籍の実用性が大きいと感じます。
デメリットとしては読む手応えという面が大きいですが、そこも実用性という面には敵わないかもしれませんね。


本の出版不況は続いていますが、電子書籍は毎年20%以上の成長を見せていることからも、その利便性が普及に貢献していることがわかります。
少し味気ないかもしれませんけどね。今後もこの流れは続いていくことでしょう。
とりあえず読んでみる用は電子書籍、お気に入りの作品は紙の本という使い分けもおすすめです。
電子書籍と紙の本を併用して、どんどんと読書を楽しんでいきましょう。