「いらなくなった漫画を高く売りたい」
当然ですよね。
もちろん、新しくて人気の漫画ほど高価買取してもらえる可能性は高くなります。
ただ同じ本でも高く買ってもらえるコツもあるんですね。
お店巡り?
それもいいでしょう。
ただ、何時間もかけて数百円プラスなんて時給換算するとコスパが悪すぎます。
ぶっちゃけ、どのお店もそこまで買取査定って変わらないですしね。
というわけで、元古本買取屋の経験から、漫画を最小の労力で高く買ってもらえるコツをまとめてみました。
漫画を高く売るコツ
漫画を高く売るにはいくつかのコツがあります。
- 高く買ってもらえるお店に売る
- 全巻まとめて売る
- 需要のある時期に売る
- 綺麗に使って売る
- 自分で売る
当たり前と言えば当たり前のことでもあるんですけどね。
それぞれを意識することによって、同じ漫画でも何倍もの買取価格の差が付くこともあります。
買取価格の決め方
まず基本的な買取価格の決め方は、販売価格を元にして割り出します。
その販売価格は、ブックオフのような実店舗でもネットショップでも似ていて、Amazonの中古品の価格を元にしていて買取データベースを作っているところがほとんどです。
ブックオフや古本市場なんかの実店舗だと昔は違ったんですけどね。
今では、ブックオフでもネット販売価格に合わせてきて、個別商品ごとに査定をしているので、Amazonの販売価格を見ていれば買取価格もわかると言ってもいいです。
なので、お店ごとにそこまで差が付かないというのが現状なんですね。
ネット買取とブックオフならどっちが高価買取?
高く買ってもらえるお店の選択肢としては、ネット買取店と実店舗(ブックオフ等)のどちらかとなります。
そして結論から言うと、ネット買取店の方が高く買い取ってくれる傾向があります。
その理由は店舗維持費と人件費の違いで、ネット買取店の方が買取価格に費用を使える余裕があるというわけです。


専門店ほどそのジャンルを買取強化をしていますし、独自の販売ルートも持っているので、漫画を売るなら漫画買取専門店で売るのがおすすめです。
問い合わせをすれば、事前に査定価格を教えてくれるお店も多いので、売りたい作品や気になる作品があれば買取価格を聞いてみるのもいいでしょう。
全巻まとめて売る
漫画は単巻で売るよりも、全巻まとめて売る方が買取価格は高くなります。
1冊ずつ売ると1冊10円の漫画でも、全巻揃っていると1冊100円ずつの買取価格が付くことも珍しくありません。
この理由として、Amazonの販売価格は全巻セットの方が高いからです。
Amazonでは漫画単巻はほぼ1円
例えば、Amazonで「ハンターハンター」の価格を見てみると、単巻だと1~35巻まで全てが1円となっています。
恐ろしいですね。
しかし全巻セット(2018年時点の1~35巻)だと6000円以上の価格が付いていました。
1冊辺り約170円の価格ということで、単巻とはかなりの差がありますよね。
「販売価格が高い=買取価格も高くしやすい」
ということで、全巻セットの買取価格が高くなる理由がお分かりいただけることでしょう。
そして、「1円で販売してどうやって利益を出してるんだ」という疑問も出てきちゃうかと思います。
Amazon販売価格の秘密
買取価格を知るために、Amazonでの販売価格と利益も明かしちゃいます。
Amazonで1円本を買っても、配送費がかかりますよね。
配送費はお店それぞれで設定できる(250円~350円が一般的)のですが、これが販売者側の主な収入となります。
お店側は1円+配送費が入り、そこからAmazon手数料と発送費用を差し引いたものが利益というわけです。
- カテゴリ手数料(本は80円、CDやDVDは140円)
- 販売手数料15%
Amazon手数料の内訳はこのような感じで、例えば1円+300円で売ったとしましょう。
- 販売手数料15%は1円に対して掛かるので0円
- 本のカテゴリ手数料80円
- 実際の発送費80~200円(お店の特約契約しだい)
これを351円から差し引くので、20円~140円ほどが利益となりますよね。
これで原価である買取価格を算出できるというわけです。
なので、商品や配送費を高く設定しているお店ほど高く買い取ってくれるということにも繋がります。
需要のある時期に売る
需要のある時期に漫画を売ることは大切です。
なんといっても基本価格が高いですからね。
需要のある時期というのは、
- 新しい時
- アニメ化された時
このような時です。
新しい間に売る
発売間もない新しい内は、Amazon価格でも200~400円が付いていることが多いです。
ということは、買取価格も100円台を期待できるということですね。
最新刊だと高価買取が期待できますし、2~3巻程度の旧刊なら100円台も狙える可能性が高いです。
「できるだけ早く売る」
というのは買取の基本戦略として考えてください。
アニメ化された時
アニメ化されると作品の人気がグッと上がります。
当然、販売価格の相場も一段上がり、買取価格も押し上げられます。
高価買取リストに入ることも多く、200円以上の買取価格が見込めることも多いんですね。
アニメ放映中の作品はもちろん、これからアニメ化予定の作品が高価買取リストになることも多いので、売ろうと思った漫画があるのならぜひチェックしてみてください。
綺麗に使って売る
これは地味でもありますが、「綺麗に使って売る」ということは大切です。
というか、高価買取リストでも汚い本だと最悪は「買取不可」にもなってしまいます。
せっかくの査定価格からマイナスとなる要素はできるだけ避けましょう。
自分で売る
漫画を最も高く売る方法。
それは「自分で売る」ことです。
買取業者を介さずに自分で売ることで、買取業者と同じ利益を手にすることも可能なんですね。
販売先としてはネットがおすすめで、オークションかフリマアプリという選択肢になってくるでしょう。
オークションならヤフオク
オークションならヤフオク一択と言っていいでしょう。
ただ、ヤフープレミアム会員(月額約500円)になるなどのデメリットもあるんですよね。
普段からヤフオクを使っているのなら何の問題もありませんが、漫画を売るためだけにヤフオクを使うのはあまりおすすめできません。
それならフリマアプリを使った方がいいでしょう。
フリマアプリならメルカリ
メルカリの大成功を受けて、フリマアプリもたくさん出てきています。
メルカリ以外だと、ラクマが次いでいて、ジャンル特化なのがブクマとオタマートです。
フリマアプリ | 特徴 | 出品手数料 |
---|---|---|
メルカリ | フリマアプリ最大手で使用者ダントツ | 10% |
ラクマ | 楽天会員になる必要あり | 3.5% |
ブクマ | 本に特化。利用者増大に期待 | 10% |
オタマート | アニメグッズ、CD、ゲームに特化 | 10% |
各フリマアプリの特徴と出品手数料はこのようになっています。
ブクマは本に特化しているので気になるところでもあるんですけどね。まだ少し利用者数の問題が残ります。
トータルで考えるとやはりメルカリがおすすめです。
ラクマの3.5%と比べると、出品手数料10%が少し気になるところでもありますが、そこは販売価格に含めれば気になるものでもありません。
「売れ行きがいい」
「使いやすい」
これがフリマアプリで重視する点です。
「メルカリを使っていればいい」というのがフリマアプリの現状でもあるので、スマホで物を売るのなら無難にメルカリを使っておきましょう。
どのフリマアプリも引き出し手数料は無料ですが、1万円以下だと210円かかる点は注意してください。こまめに少額を引き出すのはおすすめできないので、ある程度の数を売る必要もあります。
漫画を高く売るコツまとめ
漫画を高く売るコツでした。
- お店を選ぶ
- 全巻セットで売る
- 人気のある時期に売る
- 綺麗に使って売る
- 自分で売る
新しい内に売るというのが最も重要になってきます。
その後は、アニメ化を待つかセット売りかの選択肢もおすすめです。
お店によってそこまで買取価格は変わるものではありませんが、数軒に買取価格を問い合わせてみるのもいいでしょう。
最近ではフリマアプリを使うことも一般的になってきたので、漫画を売る機会にメルカリを始めてみるのもいいかもしれませんね。
自分で物を売るということは最も利益を得られる方法ですし、販売スキルを磨けることは将来的なプラスになること間違いなしです。ぜひ選択肢のひとつとしてみてください。